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| 万民ニュース   第 101 号 | HIT 7669 | DATE 2011-03-27
 
[信仰相談] 愛である神様がなぜ「保証人となってはならない」と言われたのでしょうか?



私はこの前、事業が不渡り直前の友だちから、保証人になってほしいと頼まれました。困っている友だちを助けてあげたいとも思いましたが、「保証人となってはならない」というみことばが思い起こされて、気軽に引き受けられません。愛である神様がなぜ保証人になることを禁じられたのか知りたいのです。

保証とは、「債務者が債務を履行しない場合に、代わって債権者に債務を履行する義務を負うこと」です。それで、相手の動産または不動産の留置権、質権、抵当権などの物的担保や、保証、連帯債務などの人的担保が要求されます。
たいていの場合、保証人を立てるのは、すでに自分で負担できる能力と限度を越えたからです。したがって、親や兄弟、隣人や友だち、職場の同僚なので、情や義理からやむを得ず保証人になって、ややもすると大きい被害に遭うことがあります。


保証人になれば、十中八、九は苦しむ

断れなくて保証人になったとすれば、誰を恨むこともできず、その責任をそっくり負わなければなりません。このように保証人になると、十中八、九は苦しむようになるので、人生の知恵が記された箴言を見れば、あちこちで保証人となることを禁じられたのです。
特に<箴言22:26>には「あなたは人と誓約をしてはならない。他人の負債の保証人となってはならない。」とあります。<箴言6:1-2>には「わが子よ。もし、あなたが隣人のために保証人となり、他国人のために誓約をし、あなたの口のことばによって、あなた自身がわなにかかり、あなたの口のことばによって、捕らえられたなら、」とあります。したがって、自分はもちろん、隣人に「イエス、ノー」をはっきり言わなければ、苦しみに遭うようになります。
まことの愛は決して相手を苦しめません。<ローマ13:8>に「だれに対しても、何の借りもあってはいけません。ただし、互いに愛し合うことについては別です。」とあるとおり、私たちは大きくても小さくても、隣人に悪を行ってはなりません。自分の益のために相手を困らせたり、相手を苦しめることをしてはいけません。したがって、相手に保証人になってほしいと頼んではいけないし、何より教会の中でこういうことがあってはいけません。


互いに愛し合うこと以外は借りがあってはならない

聖徒の交わりは霊的な交わりであり、真理にあっての交わり、霊の愛の交わり、信仰の交わり、聖霊の帯で一つになる交わりです。仮に教会の中で、聖徒間で保証人になって、お金がやり取りされて間違いが起きたと考えてみてください。
相手と敵同士になるかもしれないし、仮に自分は相手を恨まないとしても、これによる家族の苦しみはとうてい言い尽くせません。重い債務と借金の督促に苦しめられなければならないし、家族がちりぢりになって、みな悲惨な境地に落ちたりします。世では深刻な苦しみの中で病気にかかるかと思えば、自殺したりもするなど、もどかしいケースも見られます。
このように、借金の保証の被害事例は昨日、今日の話ではありません。保証には、借金の保証の他に、身元保証、連帯保証、信用保証など、いろいろあります。こういう場合も、慎重に考えなければなりません。保証人になれる場合もあり、そうでない場合もあります。
自分が責任を負える限度を超えるならば、むやみに保証人になってはいけません。今日は事がうまくいくようでも、明日はどんな事が起こるのかわからないからです。


神の国と義のために保証人になる場合

それでは、神の国と義のために保証人になるのはどうでしょうか? 聖殿を建築するために教会が銀行からお金を借りることもありますが、その保証人になることもあるでしょう。<ハガイ2:8>に「銀はわたしのもの。金もわたしのもの。──万軍の【主】の御告げ──」とあるとおり、天下万物がすべて神のもので、全知全能の神は行ったとおり報いてくださる方です。神を愛する子どもが神の国と義のために行ったことは、みな責任を負ってくださいます。
神が保証人になるのを禁じられたのは、愛する子どもたちに利己的な生き方を勧めておられるのではありません。決して愛がないから禁じられたのでなく、人は誰でも一寸前を見通すことができないので、むやみに誓約して、苦しみの中に落ちることがないようにされるためです。まず第一に神の国とその義とを求めて、いつも神のみことばどおり生きていくことによって、すべての上に神の祝福が増し加えられますように。

「他国人の保証人となる者は苦しみを受け、保証をきらう者は安全だ。」(箴言11:15)
「思慮に欠けている者はすぐ誓約をして、隣人の前で保証人となる。」(箴言17:18)
「他国人の保証人となるときは、その者の着物を取れ。見知らぬ女のためにも、着物を抵当に取れ。」(箴言20:16、27:13)


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