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Title
とどめられない神の力 - 新年祈祷課題 4
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
ヨシ 10:12-14
Date
2010-01-08
[本文]
[ヨシュア記10:12-14]
「主がエモリ人をイスラエル人の前に渡したその日、ヨシュアは主に語り、イスラエルの見ている前で言った。『日よ。ギブオンの上で動くな。月よ。アヤロンの谷で。』 民がその敵に復讐するまで、日は動かず、月はとどまった。これは、ヤシャルの書にしるされているではないか。こうして、日は天のまなかにとどまって、まる一日ほど出て来ることを急がなかった。 主が人の声を聞き入れたこのような日は、先にもあとにもなかった。主がイスラエルのために戦ったからである。」
[序論]
愛する聖徒の皆さん、きょうは、今年、四番目の祈祷課題、「とどめられない神の力」について語ります。
理解を助けるために、まず一つたとえをお話しします。以前、田舎の小川で魚を取るとき、こういうやり方をしたことがありました。まず、ひとりは小川のある場所で網を持って待っています。もうひとりはそこから少し離れたところから魚を網のほうへ追い立てます。こうして、一度にたくさんの魚を取ったのです。
このたとえは、私たちの教会が終わりの時の流れで、すべての面で多くの実を結ぶ過程と似ています。それでは、私たちはどんな魚を取るべきでしょうか? それは、世界宣教と民族福音化、そして、カナン聖殿と大聖殿の建築、また、新しいエルサレムに入る全く聖なるものとされた人などです。
もちろん、この中にはすでにやり遂げたこともたくさんあります。ところが、北朝鮮宣教と韓国の他のキリスト教団との交わりが始まるなど、まだこれからすべきこともあります。また、大聖殿を作り上げるためには、世界の国々の王たちとも会わなければなりません。
これらのことは、同時になされています。多くの魚が一つところに追われて行くように、これらは父なる神様が定められた時点に向かって、ものすごい勢いで進められています。その時点に至ると、すべての結果が同時に得られるようになります。
ところで、魚を取るとき、ひとりは魚を網のほうに追い立てる、と言いました。このように、神様の摂理がすべて成し遂げられる時点、すなわち決勝点まで、霊の流れを推し進める力が、まさに「神の力」なのです。
この神の力による働きは、決勝点が近づくほど、もっと嵐が吹きすさぶように現れます。今年の祈祷課題に「とどめられない神の力」を下さった理由が、まさにここにあります。今年も、父なる神様は人が想像する以上の力を、絶えず現してくださるでしょう。この神の力は、私たちが終わりの時の摂理を完全に実現する原動力になります。
この時間、どんな神の力の働きで神の摂理が成し遂げられるのかを語ります。よく聞いて理解されるようお願いします。それで、神の国のために祈るとき、神のみこころに合わせて具体的に祈られますように。また、聖徒の皆さんの人生にもとどめられない神の力が現れ、今年も祝福が続けて臨みますよう、主の御名によって祈ります。
[本論]
愛する聖徒の皆さん、とどめられない神の力とは、具体的に何を意味するでしょうか?
第一に、神の力の範囲が、以前よりはるかに広くなった、という意味です。
去年3月の祝福の祝いを基点に、新しい次元の神の力が現れ始まりました。それが何なのか、覚えているでしょうか? まさに、神の力が複合的に働いたことです。
辞書を見ると、「複合」とは「複数のものが合わさって一つのものになること」とあります。これによると、神の力が複合的に働くと、二つ以上の答えと祝福を一度に引き下すことができます。さらに、これは今年からもっと強く現れるようになります。
実際、終わりが近づくほど、このような働きはもっと必要になります。[マタイ24:12]で、イエス様が、終わりが近づくほど「不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。」と言われました。このため、ひとりの人生の中にも、いろいろな難しい問題がからまって起こるようになります。
たとえば、ある人が信頼していた知人に詐欺を働かれたとしましょう。その時、単に物質の問題だけでなく、法的な責任を負わなければならないこともあります。また、家族も一緒に苦しむので、家族の平和が破れやすいのです。もちろん、愛で一つになった家族ならば、何としてでも慰め合いながら、そのつらい時期を乗り越えようとするでしょう。ところが、愛が冷たくなったこの終わりの時には、小さい問題でも家族の平和が破れて、ばらばらになることもよくあります。詐欺に遭った当事者がこういう状況に置かれるなら、心の傷が深くなって、結局病気にかかり、からだまで損なうようになります。詐欺にあったこと一つによって、このようにつらいことが引き続いて起こるのです。
もし、このような人が、神の力で病気がいやされるなら、それだけでも大変感謝するでしょう。ところが、神の力が複合的に働くと、病気のいやしだけでなく、家族の平和もとりもどせるし、物質が祝福されることもできるのです。もつれた糸がほぐれるように、複雑な問題が一度に解決されます。今までは、公義の基準を満たす分だけ、答えられましたが、複合的に神の力が働くと、2倍、または3倍以上に答えられます。
また、答えられるまでの時間も、ずいぶん短くなるのです。先に例に挙げた人が、もしひとりで祈って答えられようとするなら、100日の定めの祈りを、何度もしなければならないかもしれません。ところが、1週間だけ心を尽くして行なっても、答えと祝福が臨むようになります。
まさにこのような働きが、今年もとどめられないほどもっと強く現れるのです。また、この範囲が、聖徒個人を超えて韓国のキリスト教の世界へと、国へと、世界へと広がります。
実際、この範囲は、すでに以前からこのように広げられていました。世界のあちこちで水面下の作業が行なわれています。ところが、今年からは、その結果が目につくように現れるのです。「霊の流れ」のメッセージで聞かれたように、世界はさまざまな問題で苦しんでいます。この厳しくてつらい流れは、ますます悪化していきます。世界的な景気不況だけでも「つらい、生きられない」とわめきます。
これに新種の病気と変種まで現れます。昨年、新型インフルエンザだけでも、世界がどれほど緊張したでしょうか? 人間の努力でこの新型インフルエンザを解決しても、それより強くて、どんな薬も効かない他の変種が現れるようになります。
これで終わるのではありません。異常気候による自然災害まで、世界のあちこちで起こって、人々の不安はもっと大きくなります。そして、このような問題が解決できない国の指導者たちへの怒りの声も大きくなります。大統領だからといって、自然災害や病気がみな防げるでしょうか? そうでもないのに、人々は恨みとつぶやきを国の指導者たちに吐き出すのです。ですから、世界各国の指導者たちの苦悩はますます大きくなります。
また、世界的に大きい富や権勢を持った人々も、不安なのは同じです。病気が、大金持ちだからといって、避けていくのではありません。自然災害も、大きい権勢を持っている人には臨まないのでもありません。もちろん、富や権勢を持つほど、あらかじめ備えることはできますが、人の方法では限界があります。それで、大きい富と権勢を持った人々も、世界の流れを見ると、不安を振り払うことができなくなります。問題の解決が、人の領域でない神の領域にあることを認識するようになります。
ところで、私についての噂は、すでに世界のあちこちに伝えられています。2000年から始めた海外連合聖会でつながった多くの人を通して、世界中にすでに広く知られました。その上、去年のイスラエル連合聖会のことは、世界のあちこちにいるユダヤ人にも伝えられました。多くの病気の人がいやされただけでなく、長い間の日照りを終わらせる雨を降らせたこと、新型インフルエンザを鎮めたことなども伝えられました。
ユダヤ人たちは、故国イスラエルに心がいつもあるので、噂も早く耳に入ります。ところで、世界的に大きい富を持った人の相当数がユダヤ人です。このような人々にも、私が現した神の力の噂が伝えられたし、今後も伝えられるでしょう。
このように、世界的に大きい富と権勢を持った人々の相当数が、神の力を行なう神のしもべについて、すでに噂を聞いて知っています。そして、時になると、彼らのうち何人かが私とつながり、祈りを依頼するでしょう。私は彼らが依頼したとおりに祈るでしょう。もし直接私に会って祈りを受けたいというなら、そうするでしょうし、講壇で祈ってほしいと言うなら、講壇で祈るでしょう。
彼らは全部、聖徒の皆さんのように、神様への信実な信仰があって、祈りを依頼するのではありません。彼らの中には、クリスチャンもいるけれど、そうでない人もいます。また、神の人を信頼して私の前に出てくる人もいるけれど、「神の力を行なっていると聞いたので、一度お願いしてみよう」という心で出てくる人もいます。
ところが、彼らがどんな心をもって出てきても、ひとまず私に祈りを依頼した、ということだけでも、彼らが神の力あるわざを体験する条件を満たすのです。これに、彼らが願うとおりに私が行なうので、答えられるための公義の基準が満たされるのです。すると、神の力が複合的に働き、彼らが求めなかったことまで答えられるのです。
たとえば、ある人は自分が積んできた富が不安な世界情勢から守られるようにと、私の前に出てきます。この人は、神の人の祈りによって自分の富が守られるという確信を持ち、心の平安を得るようになります。
ところが、後で見ると、自分が求めなかったことも答えられたことがわかります。彼と彼の子どもには、先祖から受け継がれてきた遺伝する病気があったのに、それがいやされたのです。すぐ悪化して死ぬ病気ではないかもしれませんが、遺伝する病気は子孫に代々伝えられます。そして、当事者たちはこれを恥かしく思い、ほとんどが隠します。また、このような病気はいくら多くのお金があっても解決できないので、宿命のように受け入れなければなりません。それなのに、この問題が解決されたのですから、どれほど幸せでしょうか?
そして、自分が言わなかったのに、家族の病気がいやされたことを見て、神の人への信頼がさらに大きくなります。それで、その信頼を土台に、自分が複合的に体験した神の力を自分と交わっている人々に伝えます。自分と似た問題をかかえている人々に神の人を紹介して、つなぐのです。
人々は、だいたい社会的地位や富の水準が似た人どうしで交わっていきます。ですから、そのひとりを通して、交わっている他の人々も、私とつながることができるのです。こうなると、神の力のことが国の高いレベルの人々にも、もっと効果的に伝えられるのです。そして、彼らは個人ではなく、国家の次元の祈りを依頼することがあります。
前も少しお話ししたように、世界の各国が当面した問題は、一つだけを解決してよいのではありません。何か一つの問題が起こると、それを解決する余裕もなく、また違う問題が起こります。
たとえば、景気が少し良くなったかと思うと、また他の悪い材料が噴き出すのです。また、今日の世界は緊密につながっていて、ある国で悪い材料が噴き出すと、あっという間に他の国々にまで影響を与えます。病気も、一つを解決して静まったかと思うと、変種がまた現れて、猛威を振るいます。自然災害も同じです。泣きっ面にハチのように続けて起こるので、人が何とか手を打つこともできないようになるのです。
したがって、自然災害だけを防ぐからといって、または伝染病だけを退けるからといって、一つの国の問題がすべて解決されるのではありません。複合的に同時に解決しなければなりません。
もし、国の最高指導者が、自分の国と国民を本当に愛する心で、祈りを依頼するなら、どうして神様が働かれないでしょうか? 神の力が複合的に働くと、その国と国民には生きる道が開かれ、神様に守られるようになるでしょう。そして、このように神の力を体験する人々は、将来、本教会の摂理を実現するのにずいぶん助けになります。物質をたくさん後援してくれる人もいて、政治的に心強い支えになる人もいます。あるいは、法的、技術的な分野など、さまざまな方面に必要な人々が、神様の摂理にあってつながるのです。
聖徒の皆さん、ここまで聞いていたら、ひょっとしてこう思う方がいるでしょうか? 「ああ! それなら、今年からは国々の王たちが続々とうちの教会を訪ねてくるだろう。来月だろうか? その次だろうか? そして、堂会長先生はこれから世界を巡って、国々の指導者に会われるだろう。」
もちろん、国々の王たちとは会わなければならないのですが、人のほうで思う時点と、神様が定められた時点は違うこともあります。父なる神様は、ある事をどの時点に成就してこそ最も多くの実が得られるのか、知っておられます。また、父なる神様は私たちの教会を用いて成し遂げる事の各時点を、正確な順に従ってすでに定めておかれました。その時点を私たちが正確に悟って、信仰と従順で実を刈り取らなければなりません。
一つ例を挙げれば、韓国の他のキリスト教団との交わりを、イスラエル宣教の前にすることもできました。ところが、父なる神様が定められた順番は、イスラエル宣教が先で、韓国の他のキリスト教団との交わりはその後でした。最も多くの実が得られる雰囲気がいつ形成されるのかを、父なる神様がよく知っておられるからです。
したがって、世界の富や権勢を持っている者たちと会う時点も、人から勝手に定めることはできません。最も大きい実が得られる時点を探さなければなりません。このように、より大きくて多くの実を得る時点は、人のほうで思っている時点より多少遅れることもあります。それで、「答えが遅い、遅れている」と思うかもしれません。しかし、もう少し待つことで倍以上の実が得られるなら、どうでしょうか?
たとえば、10個の実を得るためには、10年かかるとしましょう。ところが、その10年を5年延ばして20個の実が得られるなら、さらに5年、待てるのではありませんか? ひょっとして10年目に10個の実が得られなかったとしても、将来、20個の実が得られることを信じるなら、十分に待てるのです。時間を基準にするなら、5年延びましたが、実を基準にするなら、5年縮まりました。もともと20個の実を得るには、20年かかるはずだったのに、15年しかかからなかったからです。このように、時間を縮めるのも、神の力があるからできるのです。
聖徒の中には「水の上を歩くことや、UFOを引き下ろすことはいつ頃見られるだろうか?」と待っている方もいるでしょう。父なる神様は、かつて水の上を歩くようにされることも、UFOを引き下ろすようにされることもおできになりました。しかし、神の力は、最も多くの実が得られる時点で、正確に行なわれるのです。一番たくさんの人が、その出来事を通して創造主の神様を認めて、聖書がまことであることを信じるようになる時点があります。
もちろん、その時になっても、世界のすべての人が神様を信じて認めるのではありません。目の前で神様のみわざを直接見ながらも、創造主の神様は信じない人もいます。それでも一番たくさんの人が信じる、そのような雰囲気が作られる時点があって、その時点を正確に働きかけられて実行しなければなりません。
父なる神様が神の力を授けてくださった最も根本的な目的は、ひとりでも多くの人を救うことだからです。あらゆるジャンルとレベルの人に救いの機会が与えられなければなりません。リーダーの政治家や大きな富を持った人にも、そして学問を研究する学者にも、そして、他の宗教の信徒や巫女にも、とどめられない神の力を通して救いの機会を与えようとされるのが、父なる神様の心なのです。このような父なる神様の愛で、その力の及ぶ範囲は広くなり続けていて、正確に決められた順番どおりに進められているのです。
愛する聖徒の皆さん、神の力の範囲がもっと多くの人を救うために広がり続ける、と言いました。さて、神の力の及ぶ範囲は、第二に、以前よりさらに深くなります。それによってもっと多くの人がよりすばらしい天国に行くようになります。すなわち、真心と全き信仰を持ち、御霊の歩みに入って、すべてにおいて完全に御霊に導かれるようになり、結局、新しいエルサレムに至るのです。
それでは、「神の力が及ぶ範囲が深くなる」とは、どういうことでしょうか? 同じ神の力を見ても、それを感じる心が変わってくる、という意味です。
この肉の世界で神の力が現れる時は、霊の空間に覆われなければなりません。それで、肉の世界ではできなかったことが、できるようになるのです。たとえば、がんが神の力によっていやされたなら、その瞬間、霊の空間に覆われたのです。また、聖徒の皆さんはトンボの現れを見て、霊の空間を確かに体験されました。このようにいやしのみわざや、トンボ、虹、星の移動など、さまざまな不思議としるしを、これからも続けて見て、聞いて、体験されるでしょう。
ところが、神の力が及ぶ範囲が深くなると、同じみわざを見ても、恵みと感動が違うのです。前は、不思議に思って驚いて、ただ喜んだだけだったなら、今は、その力が現れる霊の空間に含まれた父の心を深く感じるようになります。
霊の空間を開いて、力を施してくださる父なる神様のみこころを悟るようになります。また、牧者がそのような力を行なうまで、どのように公義の基準を満たしてきたのかも、もっと心に深く感じられるのです。すると、それからは、心の底から神様を愛して喜んで真理を行なう人になれます。その結果、聖徒の皆さんの心の空間も、御力が施される霊の空間のようになれます。すなわち、肉が少しもなく、闇が少しもない、純粋な霊の心に変えられるのです。このように、御霊に属する心になったほど、よりすばらしい天国を激しく攻めていくことができ、結局、新しいエルサレムにも行くことができます。
したがって、マンミンの聖徒の皆さんは、今年、とどめられない神の力を見て、聞いて、体験されると、父の愛を心から感じられますように。それで、もっと深い霊の世界に入ってきますよう、主の御名によって祈ります。
[結論]
愛する聖徒の皆さん、きょうの本文を見ると、ヨシュアが太陽と月を止めた出来事があります。神様は、先にも後にもなかったこのみわざを、イスラエルの民にとって最も適切な時点に施してくださいました。
このように、私たちの教会を用いて現されるとどめられない神の力も、一番たくさんの人を救う時点に合わせて、順番どおり一つずつ進められます。そして、時になると、序論で魚取りにたとえたように、そのすべての働きの結果が明らかに現れるようになります。世界宣教と民族福音化も、カナン聖殿と大聖殿も完全な実として刈り取れるでしょう。また、新しいエルサレムに入る、最上品の実もたくさん出てくるようになります。これは父なる神様が約束されたことであり、そのとおりに成就してくださることです。
ところで、[エゼキエル36:36-37]に「主であるわたしがこれを語り、これを行なう。神である主はこう仰せられる。わたしはイスラエルの家の願いを聞き入れて、次のことをしよう。」とあります。
したがって、聖徒の皆さんは、祈祷課題四つのメッセージを心に留めて、神様が私たちの願いを聞き入れて、そのことを成し遂げてくださるよう、いつも祈られますように。皆さん自分が苦しみもだえて切に祈った内容が、目に見える実として現れるなら、その味はどれほどおいしいでしょうか? また、深くなった神の力の及ぶ範囲で、皆さん自身も美しい御霊の実になりますよう、主の御名によって祝福して祈ります。
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