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Title
勉強がよくできる秘訣 (2)
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
ヤコ 3:17-18, 箴9:10
Date
2011-01-30
[本文]
[ヤコブ3:17-18]
「しかし、上からの知恵は、第一に純真であり、次に平和、寛容、温順であり、また、あわれみと良い実とに満ち、えこひいきがなく、見せかけのないものです。義の実を結ばせる種は、平和をつくる人によって平和のうちに蒔かれます。」
[箴言9:10]
「主を恐れることは知恵の初め、聖なる方を知ることは悟りである。」
[序論]
愛する聖徒の皆さん、「勉強がよくできる秘訣」二回目です。
前回では「勉強がよくできる秘訣」を語る前に「勉強はなぜしなければならないのか」その目的について調べてみました。勉強は、勉強する人の幸せのためにするものです。ところが、主を信じる人が一番大きい幸せを感じる瞬間は、神の栄光を現す時です。勉強も、神の栄光を現すためにすれば、幸せで楽しいです。神が私たちに喜びを与えられるし、また、私たちが神の栄光を現せば、神は私たちにも栄光を下さるからです。神が高くしてくださるので、誉れと名声が伴います。その上、皆さんの道を栄えるように導かれ、心の願いをかなえてくださいます。一生懸命勉強すること自体でも、達成感があるので楽しいです。中高校生の場合、それが務めであり、勉強が使命だといっても言い過ぎではありません。一生懸命に勉強して神の栄光を現わせば、天国に美しい報いが着々と積まれます。
聖徒の皆さん、勉強をなぜしなければならないのか、確かに悟ったでしょうか? このように、勉強する目的を確かに悟ってこそ意欲がわきます。勉強がよくできるようになりたいと思うようになるのです。
きょうから本格的に「勉強がよくできる秘訣」について調べてみます。[箴言22:29]に「じょうずな仕事をする人を見たことがあるか。その人は王の前には立つが、身分の卑しい人の前には立たない。」とあります。勉強している人はもちろん、聖徒の皆さんも、「勉強がよくできる秘訣」を自分の人生に適用して、この地上で認められるだけでなく、将来、新しいエルサレムで王の王である主の前に立ちますよう、主の御名によって祈ります。
[本論]
マンミンの子どもの皆さん、ご両親の皆さん、勉強は、意欲だけが先立つからといって、よくできるようなものではありません。勉強がよくできるためには、備えるべき条件があります。特に、親の方は注意しなければなりません。子どもが努力すればできるはずなのに、一生懸命にしていないとだけ思って、やる気が足りないと思う場合があります。ところが、頭ごなしに叱るだけでは、かえって逆効果になることもあります。子どもが勉強がよくできるようにするためには、まず診断をしなければなりません。
医者は患者の状態を診た後、一番適切な治療法と薬を処方します。同じように、勉強がよくできないなら、なぜなのかその理由がわかった後、どうすればよくなるか方法を探して、適用しなければなりません。このメッセージでは、勉強がよくできるために満たすべき条件のうち、すべての人に当たるものを調べてみます。
勉強がよくできるために必要な条件、第一は、適切な知能指数です。
知能指数はふつう英語で IQと呼びます。知能とは、脳の働きのことです。脳のさまざまな働きのうち、いくつかの分野の発達度を測ったものが知能指数、つまりIQです。
それでは、なぜ勉強がよくできるためにはIQが良くなければならないでしょうか? 勉強を農業にたとえるなら、IQは「種」に当たります。「種」によって実が違ってくるでしょう。大きくて甘いスイカの種を蒔けば、大きくて甘いスイカになる可能性が高くなり、小さくて甘味も足りないスイカの種を蒔けば、次の年にもそのようなスイカになる可能性が高いです。それで、農夫はできるだけよい種を選んで、蒔く時まで大事にしまっておいてから蒔きます。
遺伝学によると、IQの50%は遺伝によって決定されるそうです。すなわち、IQはある程度、生まれながらのものと言えるでしょう。種が良ければ良い実になる可能性が高くなるように、IQがある水準を越えてこそ、良い成績を出す可能性も大きくなります。
IQテストで測るのは記憶力、数理力、知覚能力、推理力、空間能力、言語能力などです。これらは脳のさまざまな機能の一部にすぎませんが、ほとんどは学習に必要な能力です。ですから、IQが高ければ、学習力も優れているだろうと期待できます。それで、ほとんどの人は自分や子どものIQが高ければと願います。ところが、みなIQが高いことはありえません。一つのスイカの種も質がそれぞれであるように、人の知能指数もみな違います。それによって、学習力にも差があります。
世の教育学者たちが子どものIQ別学習力を8段階に分けた資料をご紹介します。8段階のうち最高の140以上は上位0.7%。つまり100人に一人いるかいないかの、とても優れた知能です。その次は130から139で、100人のうち2~3人がこの段階だそうです。このぐらいの知能では、同じ年の子どもより一段階高い教育が受けられるそうです。その次の120~129は100人のうち7~8人ぐらいで、この段階は同じ年の平凡な子どもよりいくらか賢いほうだそうです。110~119は中の上で、一般の子どもより知的能力がちょっと高いと言えます。90~109は一番多く、およそ46.8%の子どもが属している段階で、普通の人の知能です。この範囲の子どもはその年齢にふさわしく、正常に知的発達をしていると見られます。80~89は知能発達が少し遅れているほうですが、良くなる可能性が十分と見られます。70から79は100人のうち7~8人ぐらいで、格別な教育的関心が必要なレベルだそうです。69未満は100人のうち3人ぐらいで、知的障害の可能性があるので、専門家の診断が必要な段階だそうです。
これは専門家が多くの子どもを検査、観察して作った基準ですが、これが100%正しいのではありません。最近は知能検査の方法が多様です。検査法、また国ごとに、点数をつける方法が少しずつ違うので、これをすべての人に適用することはできません。ただし、この研究資料でわかるのは、知能指数によって学習力に差があるということです。一つの教室で同じ授業を聞いても、ある人は理解力が高くて授業の内容をよく理解する一方、ある人は数回繰り返して聞いてやっとわかります。授業を一回聞けば、記憶力の良い人はなかなか忘れませんが、ある人はすぐ忘れてしまいます。同じくらいの条件では、どうしてもIQの高い子どもが勉強に有利です。
ですから、ご両親は子どものレベルに合わせて要求しなければなりません。子どもの知能指数が低くて、または知能の発達が少し遅れて、人より学習力が劣っているのに、「あんたは何で努力しないの?」と頭ごなしに叱ったり、「隣の誰々ちゃんは勉強がよくできるのに、あんたは何でできないの?」と言いながら、他の子と比べたりしてはいけません。引け目を感じていじけたり、勉強がまったく嫌いになったりすることもあるからです。だからといって「うちの子はIQが低いから」とあきらめなさいという意味ではありません。中高校生も、勉強がよくできない理由をIQのせいにしてはいけないのです。
愛するマンミンの中高校生と聖徒の皆さん、それではIQの低い人は、勉強がよくできるには、どうしたらよいでしょうか?
第一、IQを高くすればよいのです。
研究結果によると、IQはある程度高くすることができるそうです。成長しながら高くなったりもして、良い環境と教育の機会を与えれば、知能が良くなる人もいるそうです。主を信じる子どもは霊的な方法によってIQを高めることができます。
知能は脳の働きだと言いましたね。脳の機能がうまく働くようにすれば、IQを高くすることができます。私たちの体の細胞が正常に機能するようにするものは何でしょうか? それはいのちの種です。いのちの種は、神がアダムに吹き込まれたいのちの息の痕跡だと言いました。いのちの息で満たされていたアダムはとても賢かったのです。[創世記2:19]に「神である主が、土からあらゆる野の獣と、あらゆる空の鳥を形造られたとき、それにどんな名を彼がつけるかを見るために、人のところに連れて来られた。人が、生き物につける名は、みな、 それが、その名となった。」とあります。アダムは数多くの生き物に名をつけるほど、賢かったのです。このように、神は人を知能の高い存在として造られました。
アダムが罪を犯した後、そのいのちの息がほとんど取られて、今日の私たちにはその痕跡だけが残っていますが、いのちの種が聖霊によって目覚めて、活発に働くようになると、脳細胞が最高の状態で機能します。いのちの種は、御霊の歩みに入って、さらに全く聖なるものとされると、活発に働きます。まだそのようになっていなくても、聖霊に満たされていたり、信仰をもって神の力が込められたハンカチや甘い水を使えば、いのちの種が活発に働けると言いました。 中高校生とご両親はできないことのない主の力を信じて、IQを高くしてみますように。
IQが少し低くても勉強がよくできる方法は、第二、自分の知能を最大限に活用することです。
IQは種にたとえられると言いましたね。最上品でない普通の種も、肥えた良い地に蒔いた後、農夫が心を込めて育てるなら、良い実を刈り取ることができます。その種に込められた潜在力を最大限、発揮させることができるのです。
ここで「地」とは、勉強する人の心を意味します。[ルカ8:15]に「しかし、良い地に落ちるとは、こういう人たちのことです。正しい、良い心でみことばを聞くと、それをしっかりと守り、よく耐えて、実を結ばせるのです。」 とあります。正しい、良い心で誠実に勉強するなら、自分の力を最高に発揮できます。10倍の実を結ばせる種で30倍、60倍の実も結ぶことができます。
実際、勉強がよくできる適切な知能指数はそんなに高くないそうです。学校で1、2番を争う優等生のIQはどれぐらいでしょうか。? 非常に高いIQを持っているようでしょう。ところが、調べた結果、普通のIQの人が多かったそうです。教育学者たちは115~125ぐらいのIQが最適の知能指数だと言ったりもします。このぐらいのIQの人が統計上、学校教育で頭角を現すことが多いからです。
また、次のような興味深い研究結果もあります。
ターマンという学者は、IQが高い子どもを選んで、成人になるまで観察しました。
確かに驚く学業成就度を示して、成功するだろうと期待しました。
しかし、結果は、ターマンの予想をはるかに外れていました。
選ばれた子どもの中には、学業成就度が高くて成功した人より、普通の成績で、人並みの職業を持っている人のほうが多かったからです。
このようにIQは、勉強がよくできるための絶対的な条件ではありません。
IQは、非常に悪くさえなければ、すなわち、普通ぐらいならば、勉強がよくできるには十分だということです。
あとは、心の地がどれほど良いのか、農夫がどれほど誠実なのかによって左右されます。
いくら頭が良くても、地がやせていれば、何の役にも立ちません。
かえって、その人に害になることもあります。
たとえば、知能指数が高い子どもの中には、同じ年頃の子どもが学んでいることがあまりにもやさしくて、興味が持てなかったり、平凡な友だちを無視して、学校に適応できない場合があるそうです。
また、知能指数は高いが、その知能をもってコンピュータゲームばかりして、依存症
になってしまう子どももいるそうです。
ある場合は、IQも高く、努力もして成功はしたが、その頭と肩書きを使って、窃盗、詐欺などの知能犯罪を犯す人もいます。
これはIQ、すなわち、種は良くても、地である心が良くない時に現れる、悲劇的な結末です。
それで最近、教育界でも人格教育が大切だと痛感しています。
また、このごろはIQのほかにも EQ、つまり感情指数と、SQという社会指数など、IQ以外の指数が人の学業達成度と成功に影響を与えるという理論が注目されています。
EQとは、感性指数、あるいは感情的指数とも言い、心の知能指数だと言えます。
EQで重視する能力は、第一、自分の本当の感情を自覚して、それを尊重し、心から納得できる自己認知力
第二、衝動を自制して、不安や怒りなどのストレスの原因になる感情をコントロールできる能力
第三、目標追求に失敗しても、挫折しないで、自分を励ますことができる能力
第四、他人の気持ちに共感できる力
第五、人間関係で調和を保って、ほかの人と協力できる社会的器用さなどがあげられます。
皆さんが心を良い地に耕せば、このEQが高くなります。
IQが高くなくても、それを十分に生かして勉強がよくできます。
IQが低くても、勉強がよくできる方法は、第三、自分が得意な分野を見つけて、つまり賜物を見つけて開発することです。
学校の勉強ができないからといって、それにこだわるのではなく、自分が持っている才能が何かを発見して、それをよく開発すればよいのです。
最近は、知能をもっと広く、細かく分けて、測定するそうです。
人によって、弱い分野もあれば、優れている分野もあるからです。
たとえば「多重知能」という考え方があります。
多重知能理論とは、人間の知能はIQひとつだけでなく、さまざまな種類の知能で構成されるという理論です。
これを唱えたガードナーという学者は、既存の知能検査ではかってきた言語、論理数学、空間の分野に、身体運動、音楽、対人関係、内省、博物的知能を加えて、知能を八つのタイプに分けました。
この理論によると、運動が得意な人は身体運動指数が高いのです。
昆虫、鳥など自然の生き物に関心が多い人は、博物的知能が高いこともあります。
この分類によると、国語、数学などができなくても、決して知能が低いのではありません。
ほかに得意な分野があるからです。
その分野を見つけて開発させて、どんなことでもできると励ましてあげれば、子どもが自分から勉強に興味を持つことができます。
ところが、ある親は自分の夢を子どもを通してかなえようと「判事になりなさい。医者になりなさい」と求めます。
もし、子どもがそれを願わないなら、また、親が願う分野の才能がないなら、どれほどつらいでしょうか。
だといって「私は運動が得意だから。芸能分野に素質があるから」と言って、学校の勉強を全然しなくてもよいという意味ではありません。
基礎知識はどの分野にも必要です。
たとえば、言語能力があってこそ、ほかの人とコミュニケーションがよくできます。
また、科学に興味のある人も、計算能力があってこそもっと勉強することができます。
芸能分野を勉強している人も、多方面の知識を身につけて思考力を養えば、創意力をもっと発揮することができます。
何よりも、学校に通う過程をとおして、誠実さや社会性が育てられます。
得意な分野だけを勉強するよりは、欠けている分野も最善を尽くして満たしていくのが、一番賢い勉強法です。
[結論]
愛する聖徒の皆さん、子どもの皆さん、本文[ 箴言9:10]に「主を恐れることは知恵の初め、聖なる方を知ることは悟りである。」とあります。これは、ソロモンが御霊に感じてした告白です。[第一列王記4:29-30]に「神は、ソロモンに非常に豊かな知恵と英知と、海辺の砂浜のように広い心とを与えられた。それでソロモンの知恵は、東のすべての人々の知恵と、エジプト人のすべての知恵とにまさっていた。」とあり、[32-33節]に「彼は三千の箴言を語り、彼の歌は 一千五首もあった。彼はレバノンの杉の木から、石垣に生えるヒソプに至るまでの草木について語り、獣や鳥やはうものや魚についても語った。」とあります。
知恵は神から与えられます。神を恐れるなら、もともと人に下さった優れた能力を回復して、勉強がよくできるようになります。神に喜ばれる皆さんになって、知能も高くして、心を良い地に耕して、勉強がよくできますよう、主の御名によって祝福して祈ります。
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